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8,修正テープ事件

『​これ、歩いてる人に売ってきて』

僕は大学を休学した残りの10ヶ月、営業代行会社に入ってセールスを学ぶことにしました。

 

 

研修では、『はい。今から1時間以内に歩いてる人にこの修正テープ100円以上で売ってきて』とお題がでたり、

『駅前で叫んで募金1万集めるまで帰って来なくていいよ』などもう無茶苦茶でした。笑

いろいろ乗り越えたので、今では歩いている人に修正テープを売る事ができます(笑)

 

 

仕事で取り扱った商材は当時流行っていたウォーターサーバーです。

ショッピングモールやアーケードに写真のようなブースを作って、歩いている人に声をかけて販売する仕事です。

 

 

1日300人以上声をかけてたと思います。

 

 

どうやって信頼してもらい、買っていただくのか?もちろん最初は全く売れません。そもそも人に声をかけることすら怖くてできません。

 

 

声をかける人を間違えると当然怒られます『あ?なんだお前?』とキレられます。

 

 

 

また、ただ話を聞いてほしい人に捕まると1時間以上ずっと、話をされます。

これは正直あまりに辛くて、なんどもリアイアしようと思いました。

 

 

誰もいない田舎のスーパーで営業した時はこのまま消えてしまいたい気持ちになった事もあります。

 

一番辛かったのは、仙台のアーケードで水を売っていると友達が通る事でした。

 

 

僕は休学して水を売っているわけです。周りは就活が終わって残りの学生生活を謳歌しています。

「大樹、大学休んで水売ってるんだってよ」

 

「あいつ、なにやってんの?頭大丈夫か?」

 

 

周りからはこんな声もチラホラ聞こえてました。この噂や陰口が辛かったです。

「こんな事やって本当に将来成功できるんだろうか?」

 

何度も自問自答しました。

 

 

でも「自分が決めたのだから、最後までやりきる!」その意地だけで仕事をしたのを今でも覚えています。

 

 

ただ全く結果がついてきません。「社長どうやったら売れますか?」僕は毎日社長に質問しました。

「徹底的に真似るとこからスタートだね」

そうアドバイスもらった僕は

社長の営業をボイスレコーダーに録ってマネして完全コピーするところから始めました。

そうすると徐々に、売れるようになっていったのです。その人の表情や声のトーン、エネルギーを感じるだけで買う、買わないが分かるようになりました。

約10ヶ月という期限を決めて挑戦した結果。最後には社員さんを抑えて東北で1位の成績をとれるようになりました。

 

 

 

正直いってもう絶対やりたくないですが、この経験を乗り越えたことは自分にとって大きな自信と財産になっています。

この成功体験で調子に乗った僕は、「営業できたから、ビジネスもうできるんじゃね?」と休学期間が終わった残り1年の学生時代で金を稼いで起業してやろうと思い経ちました。

しかし!

これは本の教えには書いてません(笑)

 

 

逆に「幸せに成功したければお金の事は忘れてワクワクを追いかけろ!」と書いてあったのに

 

 

僕はお金を追いかけてしまったのです。

​そうすると・・・

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