3,他人に興味がない事実
それから1週間考えて気がついた事があります。ちょうど友人と家族について話をしていた時です。
その時も、自分の家族について紹介しようと思っても、全く情報が出てこなかったのです。
僕
「あれ?もしやおれ、自分以外の人のこと、知らないとかの以前に興味関心なかったんじゃないか?」
そう感じて僕はすぐに社長に電話で報告しました。
僕
「社長!わかりました!僕は人に興味関心がなかったかもしれません!!家族のことも、友達のことも、彼女の事も分からないんじゃなくて、興味がないから知らなかったんです。」
僕は自分で言ってて本当に情けなくなりました。今まで自分はどれだけ人に対して失礼な事をしてきたんだろう。どれだけ、自分勝手な人間なんだろうと、どんどん胸が締め付けられるように感じました。
社長
「そうか。よく気がついたね。これは俺がお前に感じる事なんだけど、お前は自分がどう見られるか?相手より凄いか?って事にしか興味ないんだよな。そうやって自分の存在確認しているんだよ。あとは自分より下だと思った奴の全てを自分のために利用しようとするコミュニケーションとってると思うぞ。人にお願いばかりして、何かしてもらってもあまりお返しとかしないだろ?」
正直、社長に言われてる事全て当たってると思いましたが、自分で気がついても人にそんな自分を見られたくなくて、僕はごまかすので精一杯でした。
僕
「えー、さすがにそこまでじゃありませんよ!ちゃんと周りに感謝もしてますよ!」
社長
「本当か?お前今もごまかそうとしているよな?これからもそれ続けると、どんどん友達が離れていくぞ。今いる友達も、本当はお前の事どう思っているかわからないな。」
「あとお前、本当に彼女の事好きなんだよな?」
僕
「はい!」
社長
「本当なのか?彼女の事も好きだ好きだって言ってるけど、大して興味もないくせにそうやって彼女の事囲い込んで、彼女はいい迷惑だなって俺は思うけどな」
社長は笑いながら言いましたが、僕は自分のメッキが一枚一枚剥がされていくような感覚になりました。
ロケットランチャーで至近距離から撃たれたような、日本刀で切りつけられたような・・・
__
「今いる友達も、お前のことどう思っているかわからないぞ。」
「彼女はいい迷惑だよな」
___
平気な素振りをしてましたが、特にこの言葉がずっと頭の中で繰り返され、「恥ずかしい!!」「嫌われたくない!」「見られたくない!!!」
など様々な感情が湧き出て、なぜか涙がボタボタ落ちました。
社長はさらに言いました。
「やっぱりお前は自分本意だな。その涙は誰のための涙?悲劇のヒロイン演じるのはもうやめたほうがいいぞ?」
僕はこの言葉をズバっと言われてから、さらに感情の蓋が開いたように涙が止まらなくなってしまいました。
「もうこれ以上言わないでほしい」
「覗かないでほしい」
本当にそう思いまいた。
その日は社長にボロクソ言われて終了。産まれて初めて自分の全てを見透かされたような気分になりました。
それ以降、僕は自分を責めるようになっていきました。本当の自分の醜い姿に気がついてしまったからです。
本当に自分はダメな人間だと思いました。自分の全人格を否定したくなり「俺、本当に最悪な人間だったんだ・・・」「ごめんなさい。ごめんなさい」と毎日涙が出てきました。今までの人間関係に対して申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
同時に、こんな自分でも一緒にいてくれる友人や彼女、家族には感謝の念も沸きました。
しかし、自分を責める行為がどんどんエスカレート。夜中にパッと目が覚めて、何かに追われているような気がして、「来るな!来るな!ごめんなさい!ごめんなさい」と叫びながら夜道を走ったりするようになりました。(相当精神が壊れてたと思います。笑)
電車に乗って学校に行っても「ごめんなさい。ごめんなさい」と言葉が出てきて、涙が止まらないのです。自分でもどうしていいかわかりません。
今現在はその社長には感謝してますが、ここまで壊れるまでズバッと言わなくてもいいじゃないか・・・と思います。笑
当時はだんだん部屋の外に出られなくなり、引きこもりになり、友達からの誘いも全て断るようになってしまいました。
部屋の隅っこで、壁を向いてシクシク泣いていたんです。見かねた両親は僕を精神病院へ連れて行きました・・・・
うつ病時代の話