Benefits
ジャーナリングの効果
ジャーナリングとは、頭に浮かんだことを、そのまま紙に書き出す習慣のことです。「書く瞑想」とも呼ばれ、続けるうちに気持ちが整理され、自分の本音に気づきやすくなるといわれています。
とはいえ、「本当に効果があるの?」と、気になる方も多いと思います。書くだけで何かが変わるとは、なかなか思えないかもしれません。
このページでは、ジャーナリングの主な効果5つと、なぜそうなるのかの理由を、『すごいジャーナリング』著者の菊地大樹が解説します。効果を感じにくいときの見直しポイントも、あわせてまとめました。
ジャーナリングの全体像から知りたい方は、まず「ジャーナリングとは」をお読みください。
ジャーナリングの主な効果5つ
ジャーナリングの効果として、よく挙げられるものを5つご紹介します。どれも特別な才能はいらず、書く習慣そのものから生まれていきます。
それぞれ、「なぜそうなるのか」の理由もあわせて解説します。理由がわかると、続けるモチベーションにもつながります。
頭の中にあるものを紙に書き出すと、考えごとが目に見える形になります。もやもやが言葉になるだけで、気持ちが少し軽くなります。
WHY ─ なぜそうなるのか
頭の中だけで考えていると、同じ悩みが、ぐるぐると回り続けやすくなります。紙に書き出すと、悩みを自分の外に置いて、少し離れた場所から眺められます。「抱えたまま考える」から「並べて眺める」に変わることが、整理につながるといわれています。
いやなことがあった日も、その気持ちを紙に書き出すと、落ち着きを取り戻しやすくなります。気持ちに飲み込まれる時間が、短くなっていきます。
WHY ─ なぜそうなるのか
もやもやした感情は、正体がわからないまま抱えていると、大きく感じられがちです。書くことで感情に名前がつくと、「自分はいま、これが不安だったのか」と輪郭が見えてきます。感情を言葉にすると気持ちが落ち着きやすい、という報告もあります。ストレスが消えるわけではありませんが、付き合い方が変わっていきます。
書いたものを読み返すと、自分の考え方のくせや、本音に気づけます。「自分はこれを大事にしていたのか」という発見が、積み重なっていきます。
WHY ─ なぜそうなるのか
人に見せない前提で書くと、ふだんは言えない本音が、そのまま紙の上に出てきます。さらに読み返すと、くり返し登場する言葉やテーマに気づけます。何度も出てくるものは、自分が本当に気にしていることです。書く、読み返す、をくり返すほど、自己理解は深まっていきます。
考えがまとまらないときも、書きながら考えると、頭の中がほどけていきます。書いている途中で、思いがけないアイデアが出てくることもあります。
WHY ─ なぜそうなるのか
頭の中で一度に考えられる量には、限りがあります。書き出してしまえば、覚えておく負担が減り、考えることに集中できます。また、手を動かして書いていると、書いた言葉が次の連想を呼び、考えがつながっていきます。「考えてから書く」のではなく、「書きながら考える」からこそ、アイデアが生まれやすくなります。
本音に気づくと、やりたいことの輪郭が、はっきりしてきます。次の一歩が見えるので、行動に移しやすくなります。
WHY ─ なぜそうなるのか
行動できない理由の多くは、「本当はどうしたいか」が曖昧なことにあります。ジャーナリングで本音が言葉になると、望みが具体的になり、やることが自然と絞られていきます。書いたことは意識に残るので、日々の小さな選択も、少しずつ本音に沿ったものに変わっていきます。
「書く瞑想」と呼ばれる理由
ジャーナリングは、「書く瞑想」とも呼ばれています。マインドフルネス、つまり「いま、ここ」に意識を向ける実践と、通じるところがあるからです。
目を閉じて呼吸に集中する瞑想と同じように、ジャーナリングの時間は、過去の後悔や未来の不安から離れて、いまの自分の内側に静かに意識を向ける時間になります。
じっと座る瞑想は苦手、という方でも、手を動かして書くことなら続けやすい、という声もあります。書くという行為そのものが、意識をいまに引き戻す錨のような役割を果たしてくれるからです。
書くことと心の健康の関係は、心理学の分野でも研究されてきたといわれています。ただし感じ方には個人差があるので、まずは気負わず、1日5分から始めてみることをおすすめします。
効果を感じにくいときの見直しポイント
「しばらく書いているのに、変化を感じない」というときは、書き方を少し見直してみてください。よくあるつまずきは、次の3つです。
文章を整えようとすると、本音が出にくくなります。誤字も脱字も気にせず、頭に浮かんだ順番のまま、手を止めずに書いてみてください。基本の書き方は「ジャーナリングのやり方」で、5ステップにまとめています。
書くだけで終えると、気づきが流れてしまいます。書き終えたら軽く読み返して、気づいたことを1行だけ書き添えてみてください。この1行が、自己理解と行動の変化につながっていきます。
「何でも自由に」だと、かえって書きにくいことがあります。「いま気になっていること」「本当はどうしたいか」など、テーマをひとつ決めて書いてみてください。テーマ選びに迷ったら、「ジャーナリングのお題50選」が参考になります。
どれくらいで変化を感じるか
正直にお伝えすると、変化を感じるまでの期間には、個人差があります。書いた直後に「すっきりした」と感じる人もいれば、しばらく続けてから、じわじわと変化に気づく人もいます。
目安としておすすめしたいのは、まず2週間、1日5分から10分だけ続けてみることです。そして週の終わりに、書いたものをまとめて読み返してみてください。
心の整理のような効果は、書いたその日に感じられることがあります。一方で、自己理解や行動の変化は、読み返しの積み重ねから生まれるものです。数週間、数ヶ月という単位で、ゆっくり育っていきます。
「すぐに変わらないとだめだ」と、焦る必要はありません。書けない日があっても、翌日また書けば続いています。気楽に構えることが、いちばんの近道です。
よくある質問
感じ方には、個人差があります。書いた直後に気持ちが軽くなる人もいれば、数週間かけて変化に気づく人もいます。まずは2週間、1日5分を目安に続けて、週の終わりに読み返してみてください。
ジャーナリングは、治療の代わりになるものではありません。気持ちの整理を助ける、日々の習慣のひとつとして考えてください。心の不調が続いている場合は、医療機関や専門の窓口に相談することをおすすめします。
ポイントは、手を止めずにそのまま書くことと、書いたあとに読み返してひとこと書き添えることです。きれいにまとめようとすると、本音が出にくくなります。基本の書き方は、「ジャーナリングのやり方」で5ステップにまとめています。
もっと深く学ぶ
ジャーナリングの効果を、もっと深く知りたい方には、著書『すごいジャーナリング』(サンクチュアリ出版)をおすすめします。「やりたいこと」が見つかる書き方を、1日10分から始められる形で、順番に解説した1冊です。
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